Ohtsuka Beef大塚グループの牛

褐毛和種(あか牛)について

当グループでは、約1,200頭の褐毛和種(あか牛)を飼育しています。

熊本県で飼育されている和牛の一種で、正式には「褐毛和種(あか牛)」と呼ばれます。「和牛」の中で「あか牛」の属する「褐毛和種」の国内流通量は、令和5年度では僅か1.2%です。
※参考:「牛個体識別全国データベース」家畜改良センター

褐毛和種(あか牛)の祖先は、元々日本にいた在来牛(日本固有の牛)です。1900年代初頭(明治末期)に、日本の在来牛とシンメンタール種(スイス原産の牛)を交配し、改良を進めました。これにより、筋肉質で赤身が多く、適度な脂肪を持つ牛が誕生しました。

1944年(昭和19年)、全国の牛の品種を統一する動きの中で、「褐毛和種(あか牛)」として正式に和牛の一種に認定されました。

「くまもとあか牛」のGI 登録
放牧飼育と熊本独自の生産方法が評価され、「くまもとあか牛」は、2018年(平成30年)9月27日に地理的表示(GI)保護制度に登録されました。

見た目は明るい赤褐色(茶色に近い)、黒毛和種(いわゆる一般的な和牛)よりも筋肉質な体型をしています。

黒毛和種(黒牛)に比べ、赤身肉が多いのが一番の特徴です。適度な霜降りで肉質は柔らかく、旨味成分(イノシン酸やアミノ酸)が多い赤身は肉本来の風味を楽しめます。

「くまもとあか牛」の基準

  • 肉質等級2等級以上の褐毛和種の牛肉
  • 肥育期間が12か月以上であり最長かつ最終飼養地が熊本県内
  • 去勢牛及び未経産雌牛

GI(地理的表示)保護制度とは?
GI(Geographical Indication)制度は、特定の地域で生産された農産物や食品のブランド価値を保護する制度です。地域の気候・風土・伝統的な生産方法により、特別な品質や評判を持つ産品が対象となります。国が認めた登録商品は「地域ブランドとして保護」され、他地域の類似品と区別されます。日本では農林水産省が管轄し、登録された産品には「GIマーク」が付与されます。

黒毛和種(黒牛)について

当グループでは、黒毛和種(黒牛)を約1,900頭飼育しています。日本の「黒牛」とは、主に黒毛和種(くろげわしゅ)を指します。黒毛和種(黒牛)は、日本で生産される和牛の約9割を占め、全国的に流通している和牛の代表的な品種です。

日本の黒毛和種(黒牛)は、元々日本にいた在来牛を改良した品種です。明治時代(1868年~1912年)に、外国産の牛(シンメンタール種、ショートホーン種、ブラウンスイス種など)と交配、その後、日本在来牛の特徴を残しつつ、霜降りが出やすい牛へと改良が進んでいます。

1944年(昭和19年)に「黒毛和種」として正式に和牛品種に認定されました。毛色は黒く、角と蹄(ひづめ)も黒いのが特徴です。成牛の体重はオス:約800~1,000kg、メス:約600~700kg になります。

黒毛和種の脂肪は、口当たりがよく、ほんのりした甘みが特徴で、脂肪が筋肉内に均等に分布しているため、きめ細かく、とても柔らかい肉となります。